カラーセラピーの歴史

カラーセラピーの歴史は、ものすごく昔からあるのですが、近代のような治療の意味で使われるようになったのは紀元前4世紀。「医学の父」と言われたヒポクラテスの時代に遡ります。

ヒポクラテスと聞いて「う~んん…」と首を傾げている方も多いかもしれません(笑) この時代には、様々な色(カラー)の膏薬を傷の手当てに使っていたようです。

また、アリストテレスは色のついたクリスタルや軟膏・功績・無線料を治療薬に使うよう勧めています。しかし、キリスト教のトライ以降、この一連の治療は「邪教」とみなされてしまったようです。

このカラーセラピーが一躍、脚光を浴びたのはルネッサンスに入ってからです。色を活用する一大ブームが到来したのです。人々は装飾と治療という異なる分野でカラーを見つめ、表現したのです。

その後、20世紀に入って、医学の進歩によって、色(カラー)を使った、色の治療的側面に科学的な研究がされるようになったのです。実際に色の光をに浴びて体を健康にする「クロモテラピー」という治療法も医学博士ディンシャー・P・ガディアリによってカラーライトで行われています。

このスペクトロ・クロモテラピーと呼ばれた治療法については、1903年にデンマークの医師N・フィンセンの光と色を活用した治療法に対してノーベル賞が授与されています。

その後、このクロモテラピーは、ブルーやレッドの光を浴びる療法のひとつとして、日本でもテレビで紹介されたりしているのをご覧になった方も多いかと思います。

実際にブルーの光が人を落ち着かせたり、レッドの光が人を興奮させたりという作用があるのは医学的研究で解明されています。

そういえば、仙台の薬師堂の横を通る路の街灯が全てブルーに変わったのは今年の夏のことでした。暗い夜道を照らす神秘的な青い光には、とても落ち着く気持ちになります。カラーの驚くべき効果に改めて脱帽です。

さて、治療法とは別に、現在では心理テストにカラーがよく使われています。バーゼル大学のM・ルッシャー博士がカラーを使ったカンタンで効果的な診断ができるテストを開発していますが、このテストは心理学者・精神科医・内科医などにも広く利用されています。

いま、この瞬間でさえ、色彩理論と治療の歴史は発展し続けているのです。

&size(:12){「実用カラーヒーリング」
「カラーパワーを活かす」
「図解雑学よくわかる色彩心理」
-参照};