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カラーセラピーって何?
カラーセラピーは日本語で言うと「色彩療法」と訳すのが一番近いでしょうか。
つまり、「色彩(カラー)の効果を利用して、私達の心や体の健康に役立てる」ことがカラーセラピーの定義だと言えば、一番わかりやすいかもしれません。
また、カラーボトルを使ったカラーセラピーは、色彩心理学のカード式の心理テストの、立体版と考えてもいいかと思います。
カラーセラピーは、そのカラーボトルを見ているだけでも癒されるのですが、ご自分の選んだカラーが送ってくるメッセージの奥深さには、いつも感動してしまいます。
カラー(色)は光の一種
色(カラー)は、実は光の一種です。熱や音や電波と同じように振動するエネルギーで、電磁的な放射です。カンタンに言うと、目に見える電磁波というところなんですね。
電磁波は、電気と磁気が作用して起こる波動で、携帯やパソコンや電気製品から出ているのは、よく知られていると思います。私たちの身の回りには沢山の電磁波が存在していますよね~。
その電磁波は、波長の長さで種類が異なります。長い波長ですと、ラジオに使われる「ラジオ波」や、レーダーに使用される「レーダー波」
短い波長のものだと、レントゲンに使われる「X線」や「ガンマ線」があります。 この波長の長さはnm(ナノメートル)であらわされるんですが、10億分の1m、または100万分の1mmが1nmと、気が遠くなるような、ものすごく小さな単位なんですね(^o^;
その中でも、私たちが認識できるのは、約380nm~780nmの間の電磁波で、ここに色を感じているんですね。この範囲のことを「可視光線」と言います。
カラーは目に見える電磁波で可視光線
雨あがりの虹をやプリズムなどで光が屈折すると、波長の長い方から周波別に、赤・オレンジ・黄色・緑・青・藍・青紫・マゼンダなどに変化します。このカラーの帯はスペクトルと呼ばれています。
この可視領域の両端の赤より波長の長いものは、赤の外にあるから「赤外線」、紫より波長の短いものは、紫の外にあることから「紫外線」と呼ばれています。しかし、この二つを含め、可視領域以外の電磁波を私たちはカラーとして認識することができません。
また、カラー(色)は光の中にあるのですが、物体に反射した光が目に届くので、「光」と「物体」、その電磁波を受け止め、色として認識できる「人間」がいて初めて「カラー(色)」が存在していることになるんですね。
ミツバチなどでは、カラーの認識領域が短波長側に寄っているということですから、人の見ている世界とは違う世界が見えていると思います。
太陽の光の中にある色(カラー)を私達は浴びている。
太陽の光を体に浴びているということ、光の中に含まれるカラー(色)を浴びているということだと思います。実際に引きこもりがちな方のカラーセラピーとなりますと、どういうわけか、どの方も、服装が白や黒・グレーといったモノトーンのものが多くなっているのに気づきます。部屋の中にばかりいると、光の中にあるカラーが吸収できず、カラー(色)を嫌う傾向が出てくるのかもしれません。
また、日光浴などに見られるように、私達の心と体の健康には光の中に含まれるカラー(色)が欠かせない存在であるのは間違いないんじゃないかなと思います。
食事などでも、五臓六腑を元気にするには「五色の食べ物」を食べなさい、という教えもありますし、私たちは光の他に、食べ物や服装からもカラーを吸収しているのかもしれません。
腰巻きの色の赤と赤いパンツは、一種のカラーセラピー
私達が身近で知っていることからいうと、数年前に話題となった「健康には赤いパンツを身につける」というのがあります。日本では昔から「赤い腰巻き」を身につけていたように、近代の研究結果が出る前からカラーの効果は分かっていたのだと思います。
カラーセラピーの歴史
カラーセラピーの歴史は、ものすごく昔からあるのですが、近代のような治療の意味で使われるようになったのは紀元前4世紀。「医学の父」と言われたヒポクラテスの時代に遡ります。
ヒポクラテスと聞いて「う~んん…」と首を傾げている方も多いかもしれません(笑) この時代には、様々な色(カラー)の膏薬を傷の手当てに使っていたようです。
また、アリストテレスは色のついたクリスタルや軟膏・功績・無線料を治療薬に使うよう勧めています。しかし、キリスト教のトライ以降、この一連の治療は「邪教」とみなされてしまったようです。
このカラーセラピーが一躍、脚光を浴びたのはルネッサンスに入ってからです。色を活用する一大ブームが到来したのです。人々は装飾と治療という異なる分野でカラーを見つめ、表現したのです。
その後、20世紀に入って、医学の進歩によって、色(カラー)を使った、色の治療的側面に科学的な研究がされるようになったのです。実際に色の光をに浴びて体を健康にする「クロモテラピー」という治療法も医学博士ディンシャー・P・ガディアリによってカラーライトで行われています。
このスペクトロ・クロモテラピーと呼ばれた治療法については、1903年にデンマークの医師N・フィンセンの光と色を活用した治療法に対してノーベル賞が授与されています。
その後、このクロモテラピーは、ブルーやレッドの光を浴びる療法のひとつとして、日本でもテレビで紹介されたりしているのをご覧になった方も多いかと思います。
実際にブルーの光が人を落ち着かせたり、レッドの光が人を興奮させたりという作用があるのは医学的研究で解明されています。
そういえば、仙台の薬師堂の横を通る路の街灯が全てブルーに変わったのは今年の夏のことでした。暗い夜道を照らす神秘的な青い光には、とても落ち着く気持ちになります。カラーの驚くべき効果に改めて脱帽です。
さて、治療法とは別に、現在では心理テストにカラーがよく使われています。バーゼル大学のM・ルッシャー博士がカラーを使ったカンタンで効果的な診断ができるテストを開発していますが、このテストは心理学者・精神科医・内科医などにも広く利用されています。
いま、この瞬間でさえ、色彩理論と治療の歴史は発展し続けているのです。
&size(:12){「実用カラーヒーリング」
「カラーパワーを活かす」
「図解雑学よくわかる色彩心理」
-参照};